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日常を「観察」する映画作家・想田和弘の仕事2007-2020

[開催日]

11月14日(日)から11月23日(火・祝祭)

なぜ彼はドキュメンタリーを撮るのか?
想田監督のレクチャー付きで最新作『精神0』までの想田監督の軌跡をすべて上映します。

[チケット予約]

info@cinemahouseotsuka.com



[上映作品]

A選挙120 B精神135分 CPeace75分 D演劇1 172分 E演劇2 170分 F選挙2 149分 G牡蠣工場145分 H港町122分 Iザ・ビッグハウス 119分 J短編特集 計65分 K精神0 128分

[上映スケジュール]

11月14日(日)10:30A「選挙」13:00F「選挙2」 16:00 C「Peace」 18:00H「港町」

11月15日(月)10:30B 「精神」13:30K「精神0」 16:30G「牡蠣工場」

11月16日(火)10:30D 「演劇1」14:00E「演劇2」 17:30F「選挙2」

11月17日(水)10:30A「選挙」13:00F「選挙2」 16:00 H「港町」 18:30J「短編特集」

11月18日(木)10:30B 「精神」13:30K「精神0」16:00G「牡蠣工場」19:00C「Peace」

11月19日(金)10:30I「ザ・ビッグハウス」 13:00B「精神」 16:00K 「精神0」

11月20日(土)10:30D 「演劇1」14:00E「演劇2」 17:30C「Peace」19:00レクチャー

11月21日(日)10:30I「ザ・ビッグハウス」13:00A 「選挙」15:30レクチャー 18:00H「港町」

11月22日(月)10:30D「演劇1」14:00E「演劇2」17:30I「ザ・ビッグハウス」

11月23日(火・祝祭)10:30B 「精神」13:30K「精神0」 16:30G「牡蠣工場」

[料金体系]

全プログラム:1300円 税込
(障がい者:1000円 税込)
*整理番号制・各回入替制・定員制
*レクチャーは90分予定

[上映作品解説]

A:選挙
観察映画第1弾|120分|2007年
米国ピーボディ賞,ベオグラード国際ドキュメンタリー映画祭・グランプリ受賞.ベルリン国際映画祭ほか正式招待
日本のどぶ板政治の典型とも言える市会議員選挙の舞台裏に密着したカメラは、最後まで近からず遠からず微妙な距離感を保ち続けて、見事にニッポンの根っ子を活写した。このダイレクトシネマは監督の想田和弘が、日本を離れアメリカに暮らした余所者の視点で最も日本的な集団と組織のあり方を見つめたが故に可能になったのであろう。そこにこの映画のユニークな新しさがある。—-佐藤真(ドキュメンタリー映画監督『阿賀に生きる』)

B:精神
観察映画第2弾|135分|2008年
釜山国際映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞,ドバイ国際映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞,香港国際映画祭・優秀ドキュメンタリー賞受賞.ベルリン国際映画祭ほか正式招待
進化するメディアを媒介にして二分化が進む。そのひとつが精神の正常と異常。その二分がいかに空しいものであるかを、この作品は教えてくれる。狭間がいかに豊かであるか、そしてその狭間こそが僕らが生きている領域であることを、しっかりと呈示してくれる。想田に言いたい。ありがとう。あなたはまた、世界をひとつ広げてくれた。—-森達也(映画監督/作家)

C:Peace
観察映画番外編|75分|2010年
東京フィルメックス・観客賞,香港国際映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞,ニヨン国際映画祭・ブイエン&シャゴール賞受賞.韓国・非武装地帯ドキュメンタリー映画祭・オープニング作品 何も物語が生まれないと思い込んでいる日常が、鮮やかに立ち上がる瞬間。小さな世界、猫たちのルール、ゆるやかな変化と調和。不満と諦め、たまにきらめき。「平和」はいつもわたしたちの手の中にある。—-今日マチ子(漫画家「センネン画報」「みかこさん」)

D:演劇1
観察映画第3弾|172分|2012年

E:演劇2
観察映画第4弾|170分|2012年 ナント三大陸映画祭・若い審査員賞受賞.釜山国際映画祭ほか正式招待
たいへんに面白かった。何がどう面白かったのか、手持ちの映画批評の用語ではうまく表現できない。そういう種類の経験だった。この映画の「成功」(と言ってよいと思う)の理由は二つある。一つは「観察映画」という独特のドキュメンタリーの方法を貫いた想田和弘監督のクリエーターとしての破格であり、もう一つは素材に選ばれた平田オリザという世界的な戯曲家・演出家その人の破格である。この二つの「破格」が出会うことで「ケミストリー」が生み出された。二人がそれぞれのしかたで発信している、微細な歪音がぶつかりあい、周波数を増幅し、倍音をつくり出し、ある種の「音楽」を作り出している。—-内田樹(凱風館館長)

F:選挙2
観察映画第5弾|149分|2013年
シネマ・デュ・レエル,MoMAドキュメンタリーフォートナイト,ドバイ国際映画祭,香港国際映画祭ほか正式招待
山さん、ストライクス・バック!!! いまだかつて、こんな「政治ドキュメンタリー」が、そしてこんな「反原発映画」があっただろうか? と同時に、これは一種の「活劇映画」でもある。このヒーローならざるヒーローの、破天荒で孤独で悲喜こもごもの戦いを、われわれ観客は固唾を呑んで見守ることになる。—-佐々木敦(批評家)

G:牡蠣工場
観察映画第6弾|145分|2015年
キノタヨ映画祭で観客賞(最高賞)受賞.ロカルノ国際映画祭,ナント三大陸映画祭,バンクーバー国際映画祭,香港国際映画祭ほか正式招待
大切なことは、いつも小さな声で語られる」。本作の、カメラはそう言っているように思える。—-平川克美(文筆家)

H:港町
観察映画第7弾|122分|2018年
ベルリン国際映画祭,シネマ・デュ・レエル,香港国際映画祭,アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭ほか正式招待.
人の営みというものを成り立たせている根幹のサイクルを、これでもかという丁寧さで「観察」してゆくカメラ……ミクロからマクロを浮き上がらせる視点の鋭さは相変わらず流石!というほかないが、 今回の作品ほど、切り取られた「その時間」の絶対的なかけがえなさと、儚さを思い知らされたことはなかった。ほとんど神話的と言っていいような余韻を残す、これは間違いなく想田さんの新境地!—-ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)

I:ザ・ビッグハウス
ベルリン国際映画祭批
評家週間,シェフィールド・ドキュメンタリー映画祭など正式招待
観察映画第8弾|119分|2018年
超絶面白い!!大傑作ではなく超傑作。 発明と発見、手法と目的が奇跡的に両立している。 21世紀、平成の終わりに日本で見ているのに、 まるで20世紀初頭、映像の世紀の曙を経験した観客のように興奮。 アメリカのスタジアムの大観衆を描いた本作は、瀬戸内の過疎地を描いた、前作「港町」と対照的であり、観察映画というジャンルを創る、想田監督のフィルモグラフィーとしても見事過ぎる。 ――――水道橋博士(お笑い芸人)

J:短編特集(アーリーワークス 計65分)
ニューヨークの夜 1995年|10分
花と女 1995年|5分
サイドウォーク・ソナタ 1996年|8分
「プライマリー・ステップス」からのソロ 1996年|2分
ザ・フリッカー 1997年|17分
The Laboratory of Dr. X 2003年|18分
Home 2011年|3分11秒

k:[『精神0』
128分2020年
第70回ベルリン国際映画祭フォーラム部門〈エキュメニカル審査員賞〉受賞
ニューヨーク近代美術館(MoMA)Doc Fortnight 2020正式招待
第42回ナント三大陸映画祭グランプリ(金の気球賞)受賞

※短編プログラムは、『ニューヨークの夜』(a night in new york2.jpg)の場面写真のみ
*監督・製作・撮影・編集:想田和弘 製作:柏木規与子 製作会社:Laboratory X, Inc(『ザ・ビッグハウス』=監督・製作・編集:想田和弘 監督・製作:マーク・ノーネス、テリー・サリス 監督:ミシガン大学の映画作家たち)

*各コメントは敬称略、封切時のチラシ等より転載。



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