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原將人ミュージックデイ

[開催日]

12月1日(月曜日)11時半開場。12時「あなたにゐてほしい~SOAR~」。14時「女生徒1936」。 16時「未帰還の友へ」。トークショー 18時~21時 初国知所之天皇スーパーハツクニ

[企画意図]

音楽に特化したプログラムを組むことにしました。 ぼくの作品の他に福間雄三監督の2作品をセレクトしました。原 將人



[上映時間と料金]

12月1日(月曜日)
12時 あなたにゐてほしい~SOAR~
14時 女生徒1936
16時 未帰還の友へ
     トークショー
18時~21時 初国知所之天皇スーパーハツクニ

〇料金
昼のプログラム(各作品)1500円。 スーパーハツクニ 2500円。一日通し券 5000円。

上映作品

12時 『あなたにゐてほしい~SOAR~』
戦後の昭和を舞台に、プロローグ・昭和天皇の巡行から始まる本作は、その数年後、日本のとある山村にテレビが映るまでを描く。「茶の間に祭壇のようにデンと座っちゃってさ」と数百年を生きてきた森の妖精が、テレビのことを語る。「テレビとは新しい天皇制?」と、隠れたモチーフを辿っていったらファンタジーに仕上がった。そして、ヒロイン、観音崎渚(原 真織)が歌う全ての楽曲をゼロ年代の5年の歳月をかけて作った。出演:観音崎まおり 長沢大 中村万里 頭師佳孝 里村孝雄 野上正義 佐藤亮太

14時 『女生徒1936』
太宰治が戦争中に《女性一人称》で書いた四っつの短編をもとに撮られた福間雄三監督作品。日中戦争に突入した1937年7月から戦後に至るまでの時代を、小説に基づいた映画にありがちな、ドラマ的脚色を一切せず、原作の文章をそのまま引用しながら、つまり太宰の言葉で紡いでいくのがすばらしい。最後は「人間は、恋と革命のために生希てきたのです」で終わる。音楽は、高野浩一リコーダーアンサンブルがマーラーの楽曲を録音したので、その合間を即興のピアノ曲で縫っていった。マーラーは時代の空気、ぼくのピアノの即興曲は女の子たちの感情に寄り添ってつけていった。とても楽しい作業だった。出演:紫田美帆 河原崎未奈 オーディションで選ばれた新人の二人が実にいい。

16時 『未帰還の友へ』
太宰治が戦後書いた実際の『未帰還』の友へ思いを綴った私小説の知られざる傑作であり、優れた反戦小説の『未帰還の友に』を福間雄三が映画化。窪塚俊介が、学徒出陣で戦地へ向かった若い友を思う先生(太宰治)を好演。原作では少しだけ出てくる若い友の恋の話がびっくりするほど膨らんんでいて、これはニーノロータのような愛のテーマ曲を作らなければとぼくは張り切った。出演:窪塚俊介 土師野隆之介 萩原朔美 終映後ぼくと福間監督でトークします。太宰の『十二月八日』には、太宰の女性一人称による太平洋戦争突入の解放感が思いっ切り出ているんですが・・・と戦争と太宰の話をしたい。

18時~21時 『初国知所之天皇』スーパーハツクニ
1時間48分のデジタルリマスター・マルチバージョンをベースに、そこを横断して、オリジナルの楽曲を、完全復活し、ライブでフルコーラスを歌うという初めての試みに挑戦します。これはちょっとやて見たかった。ぼくがどうして自分で音楽をつけるようになったかというエピソード。これには武満徹さん、早川義夫さんとの出会いがあったんですけど、それも合間をみてすべて話します。音楽の話をします。太宰の『愛のテーマ』も演奏したい。『京都回想録』『ほしのきおく』も歌いたい。
『初国知所之天皇』のオリジナルは1973年8ミリと16ミリの2台の映写機によって原自身によってライブで上映された8時間にも及ぶインディーズの金字塔。『初国知所之命』という初代天皇をメタファーにした16ミリ映画を撮ろうとして中断したロケ予定地を8ミリカメラを持って旅するうちに、国家と映画を発見していくロードムービー。その後16ミリにブローアップし、さらにマルチバージョンができた。

[予約。問い合わせ]

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