特別企画『なぜーパレスチナーなのか』
[開催日]
5月10日から5月14日。毎日14時開場 14時15分開映。上映後監督トークあり。シネマハウス大塚特別企画
『なぜーパレスチナーなのか』
パレスチナ。イスラエルの不法な占領と抑圧はすでに70年を越えている。
共存を阻む対立の構造の起源はこの中東にあるのかもしれない。
パレスチナを描くことはこの世界の“今”を描くことにも繋がっている。
日本にも多くのパレスチナ支援団体がある。
そしてパレスチナを描く映画作家たちがいる。
作家たちがパレスチナとの出会いと自らの作品を語り、パレスチナ問題の本質を探る。
世界的に終わらない紛争の根源に何があるのか。この企画の趣旨はそれを探ることにある。
[上映スケジュール・作品と作家トーク]
5月10日(火)14:15~1971年作品『赤軍―PFLP・世界戦争宣言』(71分)
16:00~1983年作品『パレスチナ76’‐83’パレスチナ革命から私たちが学んだもの』(105分)
上映後 映画監督・足立正生トーク
5月11日(水)
14:15~2005年作品『エドワード・サイード OUT OF PLACE』 (137分)
上映後 企画製作者・山上徹二郎トーク
5月12日(木)
14:15~2005年作品『ガーダ パレスチナの詩』(106分)
上映後 監督・古居みずえトーク
5月13日(金)
14:15~2015年作品『ガザ攻撃 2014年夏』(124分)
上映後 監督・土井敏邦トーク
5月14日(土)
14:15~2020年作品『傍観者あるいは偶然のテロリスト』(118分)
上映後 監督・後藤和夫トーク
[作品解説]
『赤軍―PFLP・世界戦争宣言』1971年映画監督若松孝二と足立正生がレバノン・ベイルートに向かい現地の赤軍派、PFLPと共同で製作した。
パレスチナ解放を戦うアラブゲリラの日常が描かれる。
日本で初めてパレスチナ解放闘争の実像が伝えられた。
『パレスチナ76’―83’パレスチナ革命から私たちが学んだもの』1983年
NDU(日本ドキュメンタリストユニオン)の布川徹郎が仲間と共同製作。
レバノン内戦からPLO撤退、サブラ・シャティーラの虐殺までを描いた作品。
難民キャンプの子供たちの境遇と彼らの祖国への想いが描かれる。
『エドワード・サイード OUT OF PLACE』2005年
ドキュメンタリー作家・佐藤真がパレスチナ出身のエドワード・サイードの精神の旅を追ったロードムービー。
シリア・レバノン・エジプト・パレスチナ・ニューヨークとサイードの「出発と帰還」の人生を描く。
企画・製作山上徹二郎。
『ガーダ パレスチナの詩』2005年
ジャーナリスト・古居みずえがガザで出会った女性ガーダを12年間に渡って記録した作品。
封建的な男性社会のパレスチナにあって、たくましく生きる女性の姿を描く。
パレスチナ問題を女性の視点で描いた稀有な作品。
『ガザ攻撃 2014年夏』2015年
1985年からパレスチナを取材するジャーナリスト土井敏邦が2014年、イスラエルの大規模なガザ攻撃の実態を現地に30日間滞在し記録したドキュメンタリー。
度重なるイスラエルのガザ攻撃は市民に何をもたらしたのか。
『傍観者あるいは偶然のテロリスト』2020年
長くテレビジャーナリストであった映画作家・後藤和夫が20年ぶりにパレスチナを訪れ、当時取材した映像と現在のパレスチナを交錯させながら描いたプライベート・ムービー。
当時出会った若者が今のパレスチナを語る。パレスチナの何が変わったのか。
[入場料金]
各日ともに1300円均一(税込)予約・問い合わせ info@cinemahouseotsuka.com